
肘が痛い

クライマー・ボルダリング・登山・の故障・ケガ詳細解説
ボルダリングの整体院では、さまざまなクライミング傷害に対する最適な施術と、セルフケアのための個別アドバイスをおこなっています
肘が痛い
テニス肘・ゴルフ肘…他


肘が痛い
・・・ゴルフ肘・テニス肘・関節炎・腕が伸ばせない・腕を曲げきれない
スローパー・ハリボテ・ピンチを多用した、デッドポイントの連続する課題で、肘を傷める方が増えています。
背中・肩・腰・上腕・前腕・胸…などの筋肉が、硬いクライマーが多いです。このようなムーブを繰り返せば、関節周辺に想像を絶する強い衝撃が、繰り返しかかります。その結果、筋肉や腱に疲労がたまり、強い炎症が発生します。
これが肘の痛みの正体です。
ただし、さらに強い衝撃を繰り返し受けると、腱や筋肉自体が損傷してしまいます。これは完全な「ケガ」です。重い肘の痛みのケースでは、長期間のレストが必須の場合もあります。
もちろん、このような状態では「肘を揉んでも痛いだけ」です。そんな対応では、いつまでも治りません。
上半身全体の、筋・筋膜を調整しながら、肘周辺にとどまらない、広範囲のコンディショニングで、はじめて改善していくのです。
筋肉の損傷と炎症の痛み
肘の慢性的な痛みには、前腕・上腕の筋肉の緊張や、「筋肉の損傷の痛み(肉離れ)」と、疲労の蓄積で起きる「炎症の痛み」があります。おおもとの原因は、筋バランスの崩れと、疲労の溜まりやすい身体全体の状態です。
肘の内側が痛い場合と外側が痛い場合、また上腕も痛みがある場合など、それぞれアプローチすべき場所が異なります。痛みのでる動きをよく確認し、調整する必要があります。
肘の急性障害(突然の痛み)
肘の急性障害(突然の痛み)の場合、前腕・上腕の筋肉の「肉ばなれ」や「腱の損傷」が多いです。
「筋肉」を傷めている場合、断裂した筋肉と、その影響で硬くなった周辺の筋肉に、アプローチします。正しい対応は、古傷にしないための「きれいな治癒」につながります。
「腱」を痛めている場合、筋肉より回復に時間がかかります。また、強い炎症が起きたまま、我慢して登り続けた場合、復帰まで地道な活動が必須です。
きちんと対処しないまま、だましだまし登った代償はしっかり払わねばなりません。しかし、それによって再発が防げますし、グレードは向上します。
いずれにしても、痛みの原因となる筋肉の過剰緊張や筋肉・腱・筋膜などの損傷と筋バランスの崩れに同時にアプローチし、再発しない環境を整えていきます。
改善に”魔法”はありません
改善に”魔法”はありません。なぜなら、特に慢性痛は”生活習慣による故障”だからです。月に1〜2回程度の通院では、改善は難しいです(*取り組み方によっては、可能な場合もあります)。
中途半端な対応は
ある程度よくなっても持続しません
中途半端な対応では、ある程度よくなっても持続しません。通院をやめた途端にぶり返し、努力が水の泡になってしまうのです。
強くなるため、楽しく登るため、ときには努力が必要です。お互いに協力しながら、時間を作っていきましょう。
Q. 登りながらなおせますか?
A. 「痛いことを続けながら
治すことはできません」
…この現実は、どうしても、受け入れなければいけません。
たとえば、
「風邪薬を飲んだら、毎日飲み会で騒げる」
「痩せたいけど、毎食ラーメンの大盛食べたい」
「毎日、傷口を掻き壊しながら、傷を治したい」
「名医の手術なら、翌日から運動できるはず」
…こんな人がいたら、どう思いますか?
ふつう、笑われますね。
”痛みの出るクライミング”をやめずに、「施術でなんとかしよう」という考えは、これと同じような話です。
矛盾した考えでは、治るものも治りません。せっかくお金と時間を費やしても、ムダになってしまいます。
ですから、「痛いクライミング」をしながらの通院は、おすすめしません。しかし、工夫すれば、「痛くないクライミング」ができる場合、もあります。
そんなときは、ポイントをお伝えしながら、極力「改善を妨げない登り方」をする前提で、改善を進めます。
-
課題の選び方(痛い課題は絶対登らない)
-
登りに行く頻度(週1〜2回が限度)
-
一回のトレーニング時間(2時間程度まで)
-
ウォームアップ・クールダウンの方法
-
レスト日のセルフケアの方法
-
必要な栄養素の摂り方
・・・など相談しながら
「回復を妨げないクライミング」を
一緒に考えていきます
「ぶり返しのない復帰」をサポートします!